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夫婦輝気言葉

かがやき

「より良い人間はより良い家庭から作られ、より良い家庭はより良い父母から作られる。そして、より良い父母は志のある夫婦によって作られる」

 

夫婦という存在が最近忘れかけていることがある。それは夫婦の第一目的は、次世代へ良き人間を遺すということだ。これはまさに良き日本のDNAを創造するということでもある。良き人間を形作る根本は父親及び母親にある。そして、この父親及び母親は志のある夫婦という存在から成ることを忘れてはならない。「育児というのはその人が生まれる20年前から始まる」・・・、これは薬を使わない小児科医として有名な真弓定夫先生の言葉だ。根や幹がしっかりとした人間に育て上げるには20年の歳月が必要であるということだ。「育児というのはその人が生まれる20年前から始まる」・・・、今、夫婦という存在がしっかりと心に刻みつけておかなければならない言葉なのではないだろうか。

 

「世の中を良くするのも悪くするのも唯一組の夫婦から」

 

すべての夫婦には全夫婦共通の天命と夫婦それぞれにしか出来ない夫婦個々の天命とがある。全夫婦共通の天命とは、良きものを子孫に残してゆくということ・・・。先祖代々から引き継いできているものを選別し、良きものは残し、悪しきものは捨て去るということ。最近はこのことが忘れ去られ、悪しきものを残し、良きものを捨て去るというような真逆を行っているカップルも見受けられる。もちろん何をしようと夫婦の自由であるが、夫婦という存在は負の連鎖を断ち切るという責任があるのだということを自覚すると、より幸せに豊かに生きていける。

 

『結婚とは死の瞬間、「あたなと一緒にいることが出来て本当に幸せでした」&「もう一度生まれ変わっても、あなたと一緒にいたい」と心から言ってもらうためのゲ‐ム』

 

なたは現在30歳、90歳まで生きると仮定しよう。ということはあなたはパ‐トナ‐を60年間喜ばせる機会を与えられているということだ。今からパ‐トナ‐を歓喜感動させるプロジェクトをスタ‐トさせよう!1日に1個、称賛と賞賛の言葉を紡ぎ、定期的に贈るようにしたらどうだろう。1日に1個だから、60年間で21900個もの言葉を生み出すことが出来る。この時、あなたは真の愛とは何かということを想い出すことが出来るだろう。

 

「いずれ人間は一人になる。だからこそ二人でいる夫婦という関係を精一杯楽しまなければならない。そうしなければ一人になった時、本当に楽しむことは出来ない」

 

結婚した瞬間から、夫婦二人はお互い別れへの道を一歩一歩、歩み始める。どんなカップルにおいても別離率100%だ。時計の針が進む度に夫婦のいのちの響きもはかなく消えていく。時にはこの事実をしっかりと認識しなければならない。二人で精一杯、夫婦の命を輝かせる努力をしてきたのなら、一人になっても愛念豊饒の想いの海に抱かれ、悠々と生きていける・・・。夫婦のいのち・・・、輝かせる努力しているだろうか?

 

『夫婦円満に到達するためには、「夫婦一心」「夫婦遊悠」「夫婦創造」「夫婦和合」という4つの過程を経る必要がある』

 

よく夫婦円満のための秘訣であったり、夫婦円満になるための○ヶ条というフレ‐ズを見かけることがある。確かにそれらも一つの道標(みちしるべ)にはなるが、夫婦円満という言葉の意味はもっと深い。私が観察したところ、夫婦円満に辿り着くためには、「夫婦一心」「夫婦遊悠」「夫婦創造」「夫婦和合」という4つのステップを経る必要がある。「一心」「遊悠」「創造」「和合」という言葉の響きを観じる訓練をしてみよう。

 

「結婚してまず初めに取りかからなければならないことは、パ‐トナ‐を味方にすることである」

 

出逢う人出逢う人すべてを味方にしていった人物がいる。それは弘法大師空海。そんな空海の座右の銘が、「己の長を説くことなかれ、他人の短を言うことなかれ」であったと言う。これを夫婦という関係に置き換えてみると、「相手の話を聞き、褒めること」に尽きる。とはいえ、相手の自分にとって都合の良い所を褒めることは誰にでも出来る。しかし、自分にとって都合の悪いことをどう喜びと感謝に変換することが出来るか・・・、夫婦はそこが問われている。ここを見抜くことが出来ればパ‐トナ‐は最大の良き理解者どころではなく、あなたを限りなく応援支援してくれるような存在に取って代わるだろう。

 

「仕事の成功の上に夫婦や家庭があるのではない。夫婦や家庭の成功の上に仕事があるのだ」

 

これは仕事よりも夫婦や家庭が大切であるということではない。夫婦や家庭といった場を治めることなくして、仕事は安定しないということだ。仕事も人生において大切な一部ではあるが、仕事を修めても、夫婦や家庭を治めることを疎かにしてしまうと、世の中に向かって大変大きなマイナスを投げかけることになってしまう。ここに気づいている人は以外と少ない。そして、それが実は世の中の乱れにもつながっていくのである。まさに幸せや豊さの根本土台は夫婦から・・・。仕事を修めることも大切、そして夫婦や家庭も治めることも大切だ。

 

「互いの考え方の違いを調和させ、それを子供に見せ続け、また、新たな家風にまで昇華させていくのが賢明な夫婦」

 

夫婦二人には共通点もあれば、相違点もある。折角のご縁、この双方を生かすように努力しているだろうか。共通点を生かすということは、その共通点をさらに深めていくということ。そして、相違点を生かすということは、そのお互いの違いを組み合わせてみるということ。このことを意識していくと、尊いご縁を“喜縁”に、さらには“輝縁“にすることが出来る。お互いの違いは、より良い家風を創造していくための素材と考えてみよう。違い同士を組み合わせるとかけがえのない宝物になるのだから・・・。

 

「仕事の目的も大事、夫婦の目的はもっと大事」

 

目的とは「何のために・・・」ということ。昨今、何のために仕事をするのかと考える人は増えてきているが、何のために夫婦二人一緒になったのかと考える人は非常に少ない。このことを自分の内に投げかけられるようになった時、本当の幸せと豊かさを手に入れることが出来るようになる。幸せと豊かさの土台は夫婦に、そして家庭にあり・・・。この土台がしっかりとしていなければ仕事上の成功もやがて崩れ落ちることになる。

 

「私たち二人は、愛したから結婚したのではありません。結婚したから、真剣に愛しあったのです」

 

この言葉を紡いだのは森繁久彌氏。私たちは結婚してから徐々に疎かにしてしまうものがある。それは愛することと感謝の言葉。私たちは愛というものは何かこう自然に与えられるものだと考えているが、愛するというのは能力であって、使えば使うほど磨きがかかるが、使わなくなれば、錆び付いてしまう。この能力が錆び付いてくると、相手の短所が目につくようになる。相手に要求ばかりするようになる。したがって、二人の関係はいずれ倦怠と諦めの夫婦になる。「私たち二人は、愛したから結婚したのではありません。結婚したから、真剣に愛しあったのです」・・・。真剣に愛し合うとは、日々、意識して愛する能力を磨くこと。是非、忘れないようにしたい。

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